「デッサン」の入試を行わず、体験プログラムや実技試験では「物語やキャラクターの考え方」を確かめ、それでは「絵」の力をどこで見るのか、というと「持参作品」です。
「持参作品」は「自分をPRできるものなら何でもいい」のは原則ですが、「画塾や予備校などで描いた一枚絵のイラスト」や「美術展で入賞した絵」を一枚持ってくるよりは、まんがを描きたいと思っている人なら必ず持っている「落書きのノートやスケッチブック」の方がまんが表現学科では自分をアピールできるはずです。
好きなまんがのキャラクターや「BL」や「萌え」でも全くかまいません。しかもノートは一冊ではなく、手元にあるもの全て、高一や高二、中学生の時のものも持ってきていただくと尚、よいです。数学のノートやテストの裏の落書き、そして未完成で放り出しているまんがの原稿なども歓迎です。
「落書き」は、受験生の自然な状態での「絵の力」を見ることができます。そして、思わぬ落書きにその人の才能やセンスが現れていることがあるのでぼくたちはそれを「捜したい」のです。描きかけて放置したままの未完成のまんがにも「未完成であること」は少しもマイナスになりません。
もう一点、大切なのは「量」です。
入試前の一年間で描いた「落書き」がノートに数頁しかなかったら、よほどのことがない限り合格しません。大学でまんがを勉強したいほどまんがを描くことが好きなら、上手いとか下手とか関係なく暇さえあれば何かノートに書いているはずです。「量」は「描くことが好きだ」と証明する材料です。「とにかくありとあらゆるものをかき集めて持ってくる」ことが大切です。
※各入試科目の詳細等については、募集要項または本学公式サイト「入試情報」でご確認ください。